厚生年金加入の督促対策を強化へ 厚労省 (2017年4月3日)
厚生労働省は、2017年度より、厚生年金に加入していない企業への加入促進策を強化する方針を明らかにした。現在、国土交通省と協力して建設業の許可・更新時に社会保険の加入状況を確認する取組み等を進めているが、今回は取組みの対象を飲食業や理容業にも広げる。未加入の場合は日本年金機構に通報する。国税庁から納税情報の提供を受ける回数も現在の年2回から大幅に増やす考え。
行政手続の簡素化へ改革案 規制改革推進会議 (2017年4月3日)
政府の規制改革推進会議(第14回会合)で、行政手続の簡素化についての改革案がまとめられた。内容は、(1)行政手続の電子化の徹底、(2)事業者が提出した情報について同じ内容の情報を再び求めない、(3)同じ目的・内容の届出等については同じ様式で提出できる等が骨子で、行政コストを原則として3年以内に2割減らす目標を掲げている。
正社員と非正規社員の待遇格差 企業の説明義務化へ (2017年3月27日)
政府の「働き方改革実現会議(第9回)」において、3月中にまとめる「働き方改革実行計画」の骨子案が示された。「同一労働同一賃金」の実現に向けた関連法の改正案に、正社員と非正規社員との待遇格差について、企業が労働者に対して説明する義務が課されることなどが盛り込まれた。
残業時間の上限規制について政労使提案が示される (2017年3月27日)
政府は「働き方改革実現会議(第9回)」を開き、「時間外労働の上限規制等に関する政労使提案」を示した。残業時間の上限規制について、原則として月45時間かつ年360時間、臨時的な特別の事情がある場合の特例として年720時間(月平均60時間)などとし、違反に対しては罰則を課すとした。また、勤務間インターバルについては努力義務を課すとした。
遺族年金 支給年齢の男女差は「合憲」最高裁 (2017年3月27日)
労災保険の遺族補償年金をめぐり、夫の場合のみ55歳以上でなければ支給対象とならない規定について合憲かどうかが争われていた訴訟の上告審で、最高裁(第三小法廷)は、男女の賃金格差などを踏まえれば規定には合理性があるとの判断を下した。一審では配偶者の性別による差別的取扱いには「合理性がない」、二審では「合理性がある」との判断がなされていた。